特集

飲む前知っておきたい!急性アルコール中毒にならないための予防と対策

年末年始になるとクリスマスや忘年会・新年会など、お酒を飲む機会が多くなる季節。みなさんも職場や友人といった仲間たちと予定が入っているのではないですか?
美味しい料理にお酒、そして楽しい雰囲気からついつい飲み過ぎてしまった・・・。なども良いですが、飲む機会が増える時期だからこそ気をつけたいのがお酒の飲み方。ついたくさん飲んでしまって『急性アルコール中毒』になってしまった、など近年では珍しくはありません。
アルコールの中毒は、軽度のものであれば自然に回復したり、二日酔いになる程度です。しかし重度のアルコール中毒となれば一刻一秒が生死を分ける深刻な事態となることもあります。

アイ・クリニック 吉本 博昭 院長 お酒を飲むのも良いですが、正しい知識をつけて予防しておくことも大切です。
そこで今回は『急性アルコール中毒』について、富山市太郎丸西町の「アイ・クリニック」吉本博昭院長にお話をお聞きました。

そもそも急性アルコール中毒とは?

そもそも急性アルコール中毒とは? 急性アルコール中毒とは、アルコール飲料を短時間で多量に摂取することにより生じる中毒症状のことをいいます。
典型的な例として、大学や職場、仲間内などの飲み会でお酒を「一気飲み」した時に起こり、血液中のアルコール濃度が上がったときに発症します。
最終的には呼吸が止まり、そのまま呼吸困難になり死に至る可能性もあり、症状を的確に判断して迅速に治療にあたるべき疾病なのです。

急性アルコール中毒はなぜ起きるの?

急性アルコール中毒はなぜ起きるの? 急性アルコール中毒は、血液中のアルコール濃度が上昇した際に発症します。
アルコールには一種の麻酔のような効果があり、生命を維持する体の機能が酔いで麻痺してしまうと、呼吸困難などの症状が発症します。

自分がお酒に強いタイプか弱いタイプかを知っておくことが大切!

自分がお酒に強いタイプか弱いタイプかを知っておくことが大切! お酒に弱い人が多量に飲むのはとても危険!急性アルコール中毒を引き起こす原因になるんです。
急性アルコール中毒が発症する人は、自分のお酒の弱さを知らない人が発症することが多く、自分のお酒の耐性を知っておくことが大切です。

<日本人の約半分はお酒に弱い>
実は日本人の約42%は遺伝的にお酒に弱いという統計があります。
これはアルコールを分解する「アセトアルデヒト脱水素酵素」が体内に足りず、アルコールをうまく分解できないためだそうです。
飲酒の回数を増やすことで、ある程度耐性ができ「自分はお酒に強い」という感じている方も、油断は禁物です。

<飲めるタイプ?飲めないタイプ?簡単にわかるお酒耐性チェック!>
下のチェックに当てはまればお酒に弱いタイプになります。

□お酒を飲んで顔が赤くなる
□二日酔いしやすい
□注射の際に使う脱脂綿(アルコール消毒用の綿)を塗ると幹部が赤くなる

その日の体調やお酒の種類によっても耐性は異なるので、一つの目安としておきましょう。
もちろんお酒に強いからと多量に飲んで良い訳ではないので、体調を見ながら飲みましょう。

もし急性アルコール中毒の人に遭遇してしまった時は

もし急性アルコール中毒の人に遭遇してしまった時は 楽しい飲み会の最中、もし急性アルコール中毒の人に遭遇してしまったら・・・。
そんな時は慌てず適切な対応がとることが必要です。

<救急車を呼ぶときの判断基準は?>
表の「泥酔」状態になったら救急車を呼ぶ準備を 明らかな意識障害(まともに会話できなかったり、まっすぐ歩けない、フラフラしているなど)を感じたらその時点で飲酒をストップさせましょう。
その後の経過を見て、悪化するようであれば救急車を呼びましょう、早く処置しないと中毒症状が次の段階まで進んでしまう可能性があるので、早急な対応が必要です。

<倒れてしまった(呼吸が止まってしまった)時の応急処置は?>
倒れてしまった段階で殆どの場合は既に呼吸が止まっています。呼吸が止まっている場合は人工呼吸で応急処置をしましょう。「お酒を薄めるために水を飲ませる」などの行為は実が全く効果がありません。
症状が発症してしまった時点で既に一般人が処置できない段階に入っており、医療施設の方に対応してもらう必要があります。小さな病院では処置できない可能性があるので、できるだけ大きな病院で看てもらう事が重要です。

急性アルコール中毒についての予防知識

<飲む練習をしても実はお酒に強くなる訳ではない>
実はお酒が飲めない人が飲酒の量や回数を増やしても、そこまでお酒に強くなることはありません。
少ない割合ですが、まったく耐性が付かない人もおり、そういった体質の方が飲酒量を増やすと肝臓にダメージを与えてしまうこともあります。
どちらにしても、過度な飲酒はできるだけ控えるようにしましょう。

<空腹状態での飲酒を避けましょう>
空腹時の飲食はアルコールの吸収が早くなってしまったり、胃の粘膜に不可をかけてしまいます。 また、バランスの良い食事をしながらゆっくりとお酒を飲むことも大切です。

<お酒を飲む際のアドバイス>
お酒を飲む際はある程度自分でボーダーラインを決める事が大切です。
「飲んだ後、歩いてみて足下がおぼつかない場合はそこで止める」など自身で規制を作る事が必要です。
お酒を飲む事は決してダメという訳ではないので、お酒と良いつきあい方を知っておく事が大切です。

吉本先生、ありがとうございました。
日本人の大半がお酒に弱いんですね・・・意外と多くて驚きました。お酒を飲む機会の多い方は飲むときのルールを作った方が良さそうですね。

アイ・クリニック <取材協力>
アイ・クリニック
富山市太郎丸西町2-8-6
TEL:076-421-0238
http://www.ai-clinic.sakura.ne.jp/

編集後記:意外と知らない事が多く、お話を聞いていて関心する事がたくさんありました。正しい知識が増えた事で、お酒との付き合い方を考え直させられました。今後正しいお酒の付き合い方を身につけていきたいですね。

« 前の記事 | 医療特集記事一覧

Check
Copyright © 2013 MedicalTOYAMA All Rights Reserved.